CASE 03 / 法面(土砂災害による崩壊斜面)
計測対象となる構造物がない現場で、樹木の傾きから地盤の動きを捉える
土砂災害で崩壊した法面。構造物のない現場で、斜面上の樹木そのものを地盤変位の指標として活用しています。
案件基本情報
| 管理者 | 市町村 |
|---|---|
| 対象 | 法面(土砂災害により崩壊した斜面) |
| 計測開始 | 2026年7月9日 |
導入背景
土砂災害により斜面が崩壊し、ブルーシート等による応急対策を実施したものの、再び崩れる可能性がある状態にありました。斜面の直下には住宅地が広がっており、崩落時の被害対象が明確にありました。
応急対策から本格対策までの間、斜面の動きを継続して把握するため、IoTを活用した傾斜モニタリングを導入しました。
計測構成・施工
| 使用機器 | Monita 1台 |
|---|---|
| 計測項目 | 傾き(平均・最大・最小)/温度/バッテリー電圧 |
| センサ構成 | 傾きセンサ(斜面上の樹木の幹に設置) |
| 設置方法 | 樹木の幹に結束バンド2本で本体を固定 |
| 送信間隔 | 約11分 |
現場の様子


わかったこと
法面には、橋梁のような計測対象となる構造物がありません。「何を測れば斜面の異常が分かるか」に対して、本事例では斜面上の樹木そのものを地盤変位の指標として使うという答えを出しています。
地盤が緩むと、斜面上に生えている木が傾きます。そこで樹木の幹に傾きセンサを取り付け、木の傾きを通じて地盤の変状を捉えています。樹木は風で揺れるため、傾きは平均・最大・最小の3値で記録し、あわせて温度・バッテリー電圧も監視対象としています。
構造物がない場所でも、測り方を組み立てれば見守れる一例です。継続監視により、地盤の変状を早期に捉えられる体制を整えています。
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